こんにちは。ドラマーのミッチーです。
ドラムの練習する上で、曲のコピーはみなさんやっていますよね?
楽譜を見ながら叩いたり、何となく曲に合わせて叩いたり、人によっていろんな方法があると思います。
ある曲を叩いてみたいと思っても、楽譜が無いとどうやって叩いたら良いか分からない…ということになりますね。
そこで出てくるのが「耳コピ」ですね。
今回は曲を聴くだけで、曲をコピーする「耳コピ」について、楽にできるようになる方法などを紹介していきます。
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ドラムの耳コピの方法とは?
耳コピをする時の作業の流れ
人によってやり方や手順は違うかも知れませんが、私の場合は
①とにかく曲を何回も聴いて、曲全体を把握する
②ドラムのフレーズを頭にイメージする
③楽譜に書いていく
④曲全体の楽譜を書けたら、曲を聴いて間違っている箇所を直す
という流れで行います。
では、それぞれの手順を説明していきます。
①とにかく曲を何回も聴いて、曲全体を把握する
曲を演奏する上で、曲の全体像を掴むのは大切です。
- 最初にどんなイントロが来て、サビに向かっていくのか。
- 間奏はどんな長さで展開しているのか。
- アウトロ(エンディング)はどうやって終わっているか。
という感じで、何回も聴いて覚えていきます。この時に叩くフレーズはそこまで気にしていません。大まかな曲のイメージを把握します。
②ドラムのフレーズを頭にイメージする
次にドラムのフレーズを聴いていきます。
最初はやはり一番聴き取りやすいスネアドラムですね。
その次にバスドラム、シンバルという感じでフレーズをイメージしていきます。
ここで必要となるのが、フレーズの知識です。
例えばロックドラムしか知らない場合、ジャズやフュージョンでよく使われるフレーズが出てきた時に「どんな手順でやっているんだろう?」と戸惑うことがありますが、幅広い知識があると「あ、このフレーズね」とすぐにイメージできます。
これはやはり経験が物を言う部分が大きいので、時間を掛けてやっていく必要がありますが、耳コピもやればやるだけ経験になるのでじっくりやることをおすすめします。
③楽譜に書いていく
曲全体のイメージとフレーズをある程度把握できたら、楽譜を書いていきます。
人によっては楽譜を書かないで、頭の中だけで耳コピが完了する方もいますが、ここでは楽譜にしっかり書いていく方法を解説します。
楽譜に書いて覚える方が、ドラムのフレーズに対して理解が深まり覚えやすいからです。
ドラムの楽譜のことがあまり分からない方は、こちらの記事で楽譜の読み方について解説しています。
楽譜は「手書き」または「パソコンのソフトを使う」という方法がありますが、どちらでも問題はありません。ただパソコンのソフトの方が書く速度はかなり速いです。
④曲全体の楽譜を書けたら、曲を聴いて間違っている箇所を直す
楽譜を全部書けたら、曲を最初から聴いて間違っている箇所を直していきます。
これが耳コピする時の大まかな流れとなります。
これは個人的にやっている方法で、人によっては最初から楽譜を書いたり、叩きながらコピーしたりと様々ですね。
色々な方法をやってみて、自分に合っている方法を探ってみてください。
どれくらいの完成度でコピーするか
上に書いた記事では「完コピ(完全に曲をコピー)」する場合の方法となりますが、場合によっては大体合うように曖昧にコピーする事もあります。
よほどそんな事態には遭遇しないと思いますが、過去にライブの1時間前に「急にドラムが出られなくなったから、お願いだから2曲叩いて欲しい」と驚く依頼があり叩いたことがあって、その時は流石に大まかにコピーをしました。
難易度の高い曲だとそう簡単にはできませんが、基本的に「イントロ」「曲中のフレーズ」「アウトロ(エンディング)」をしっかりと把握して曲の全体像が見えていれば、耳コピはしやすくなります。
ライブ1時間前に依頼されてすぐに叩いた時は大変でしたが、ある意味良い経験になりました(何となく知っている曲だったのが救いでした)。
耳コピをする時にあると便利なもの
耳コピをする時にあると便利なものを紹介します。
①五線譜
ドラムを楽譜を書く時に必要なものですね。五線譜はかなりたくさん種類がありますが、ノート型の物より一枚ずつバラバラに扱える方が、ファイルの場所を差し替えられるので便利です。
②楽譜ソフト(パソコン用)
パソコンを持っている方限定で、使えるようになるまで少し時間が掛かりますが、あるとかなり便利です。プロが使用する高価なソフトもありますが、安価な入門用ソフトでも十分使えます。
ここではSIBELIUS(シベリウス)とFINALE(フィナーレ)という楽譜作成ソフトを紹介します。
●入門用
上の2品は入門用となり、価格は安いですが基本的に楽譜の作成は問題なくできます。ただ同時に作成できる楽器のパート数が少なく、再生できる音源が少ないです。
●上級者用
こちらの2品は上級者用となり、プロミュージシャンなども使用しているソフトになります。価格はかなり高額ですが、あらゆる楽譜が作成できます。音源も入門用と比べるとかなり多数の音色が用意されているので、オーケストラ用の楽譜なども作成できます。
パソコンソフトは早く楽譜が書けることや、音源を使って音を鳴らせるなどの利点があります。特に大きな利点と感じるのは「簡単に保存しておけること」です。
作成した楽譜をパソコンだけではなく、スマホやタブレットでも表示できるのでデータを転送しておけば、いつでも楽譜を確認できます。
ドラムの楽譜は曲にもよりますが、繰り返し演奏する部分などが多いのでパソコン上だと簡単にコピーして作成することもできます。
上に紹介したソフトの他にも、無料の「MuseScore(ミューズスコア)」というソフトなどもあります。
機能の制限はありますが、入門用としては普通に使用できると思いますので、こちらもおすすめです。
耳コピを楽にできるコツとは?
楽譜を見て参考にする
耳コピするのに楽譜?と思うかも知れないですが、何となく自分で耳コピしたドラム譜を市販されている楽譜と比べてみて違いを把握します。
※市販の楽譜は必ず正しいとは限りません。楽譜によってはかなり曖昧に作られている物もあります。
比べた時にどこがどう違っているのか、どちらの譜面が正しいか、などの判断をしていくことで、より正確な耳コピができるようになっていきます。
動画を参考にする
音源だけで耳コピが困難な時は、YouTubeやライブDVDなどの動画コンテンツを見てコピーの参考にします。
演奏動画はドラムだけが映っているわけではないので、あまり参考にはできないかも知れないですが、ドラムが目立っているバンドだと参考になることがあります。
音だけだと想像で判断するしかないですが、映像を見ることで予想外の手順やフレーズを知ることができます。
楽譜作成ソフトを使う
耳コピは頭の中で音の流れを整理したり、実際に叩いてみてフレーズを確認したりしますが、パソコンの楽譜作成ソフトは音符を打ち込むと楽譜通りの音を再生することができます。
あまり耳コピに自信が無くても、何となく思い浮かんだフレーズを楽譜作成ソフトに打ち込んでみて再生することで、正しい楽譜が見えてきます。
思っていたのと違う音になっても、パソコン上で修正を徐々に加えていくことで正しい楽譜が完成します。
楽譜作成ソフトは使用方法が最初は難しいため、足を踏み込みにくいと思いますが、慣れるとかなり音符への理解が深まるのでおすすめです。
ドラムの耳コピのまとめ
耳コピについて色々とお話させてもらいましたが、やはり最初は難しいかと思います。
ですが、何度も経験していくうちに必ず耳コピは習得できます。
また、耳コピができると自分の演奏の幅も広がっていくので、まだやれていない方は是非挑戦してみてください。
「耳コピができる」と言うとちょっとレベルが上がった気がしますよね。
では、楽しいドラムライフを!